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命をなくされた方々、被災者の方々、福島のみなさんへ手を合わせて、手を伸ばして。 大好きな作家サガンのインタビュー本の中で、礼儀と知性について、とても共感する部分がある。 「礼儀をわきまえることは、物事を予知すること、あるいは思いつくこと」 「礼儀正しさは時間の余裕の問題でもあります。「どうもありがとうございます」と言うのにもその時間が必要ですし、「恐れ入りますが、どこそこへ行く道を教えていただけますか」と言うにも時間がかかります。要するに相手が誰であれ、他人に注意を払うためには時間をかけなければならないという単純なことです」 「昔、礼儀というものは要求し得るものでした。礼儀は、男性の場合には男らしさの徴、女性の場合には女らしさの徴でさえありました。ー(略) 奇妙に思えることかもしれませんが、礼儀正しい態度というのは、非常に民主主義的な配慮からなされているものなのです。なぜかというと、そこには平等という観念が含まれているからです。他人と分かち合うことなしに、自分だけ楽しむことをしないということですから。仲間、あるいは同じ境遇の人とだけ分かち合うということではありません。結局、礼儀正しさとは他人を思い浮かべることです。互いに尊敬しあおう、という獏とした配慮を抱いて。」 (フランソワーズ-サガン「愛という名の孤独」より 日の出る島で生まれた日本人は、礼儀正しい国民性を持っていると思う。 西に自分たちを売ってしまって、世界と同化するために、たくさんのことを犠牲にしてきた私達だけれど、今でもその生まれつきのような、本能的なものは、多くの日本人の肌に染み付いている。 戦争も終わって、平和になりすぎて、豊かになりすぎて、 それは決して悪いことではないけれど、 私たちの内側はどんどん希薄になってきて、外側ばかりに目がいくようになってしまった。 スマートフォンみたいに、軽くて、ボタンひとつでなんでもできる、スタイリッシュなものがみんなの憧れと目的になってしまって、機能は抜群で楽でも、人のハートは同じようにどんどんマシーン化してく。 国、とか、平等とか、他人のことを自分のことと同じように考えるとか、誇りとか、 そういう言葉自体がもう古臭くて、恥ずかしくて、 口にすることもないから、思いなんて遠のくばかりで。 スマートフォンを操って、現代人として機能できても、「人」として機能できない、 内側のスイッチが入らないのは、日本だけではなくて、世界中至るところ、と私は思う。 また「人」としての時代が、押し寄せてくると思う。 私達は、どれだけ豊になっても、内側からしか本当にお互いを幸せにできないし、 手助けできないし、向上できない。 そういうことが、今ものすごく試されている時だと思う。 本当の「人」なら、状況に応じて、必要な配慮と注意深さと愛情をもっていれるはずだ。 注意深く、気をつけてまわりと自分を見れれば、 自分が今何をすべきか、何をすべきではないか、何ができるか、何ができないか、 思いがアイディアとなって、クリエイティヴになれる。 それは言葉、態度、アクション、時に静止、無言で、発される。 そのプロセスを、傲慢にならず、過信せず、そっと、ただ天から降る雪のように、 厳かに、自然に全うできるのが、本来の私達、「人」なのだと思う。 人は本当はとても力にあふれていて、想像力と創造力がある、ものすごい存在だから。 例えば今、東日本がまだ復興していなくて、 福島の人達も苦しんでいる。 直接募金をしなくても、できなくても、 直接現地に関わっていなくても、声を公で上げていなくても、 それぞれの個人の中の力、想像、創造を、なんの形でもそっと出していけたら。 そこに怒りや焦りや憤りや絶望だけではなく、 いつも希望と優しさと平等な、一心な思いを包んでいけたら。 いつかまた、私達は一緒に、海から日の出を見ることができると思う。 可能性はいつもただ、「人」のまわりに潜んでいると思う。 +私のお店douは、東日本大震災からの復興、そして原発問題に直面している福島県のサポートをしています
by annebm8
| 2013-03-11 21:46
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